師範 黒澤龍雲 靖國神社奉納演武挨拶 魂のエネルギー循環
靖国神社での奉納演武は、全身全霊で己の誠を捧げて、英霊の皆さんに喜んでもらうことが第一です。
それは魂のエネルギーの循環です。
ここ靖国神社は、幕末より太平洋戦争までの間、祖国のために自分の命を投げ出した方たちの魂が英霊=神となって祀られています。
ですから、今を生きる私たちと時代が近いこともあって、神々の存在がより身近に感じられると私は思います。
自分のエネルギーを捧げて、英霊のエネルギーをいただく。
こうやってエネルギーの循環をしていくと、自分と英霊のエネルギーは全く同じものだと気づく、ここが最も大切な点だと思います。
靖國神社のことを、軍国主義の象徴だとか、いろいろと危険視する人もいらっしゃいます。
これが戦後のGHQによる占領政策の成果なのか、左翼的なマスコミや教育者などの洗脳によるものなのか、ここでは定かにしませんが、
しかし少なくとも、こういったくびきをそのままに、いつまで続けていくつもりなのか、ここを真剣に考えなければいけない時期に来ています。
ロシアはウクライナに戦争を仕掛け、北朝鮮は毎日のようにミサイルを撃ち、中国は習近平独裁体制を整え、我が国の経済的排他水域にミサイルを撃ち込みました。
左翼的な方々は「軍靴の音が聞こえる」などと言いますが、その軍靴の音は、今は亡き帝国陸軍のものではなく、ロシア、北朝鮮、中国軍の軍靴の音ではないでしょうか。
日本のこうした状況のなか、これではいけないと目覚める人も多くなってきています。
こうした時こそ、靖國の英霊に祈りを捧げ、この国をどうしたらいいのか、どうすべきなのかを、ひとりひとりが真摯に考え、行動する時期に来ています。
これを逃すと、本当にまずいことになると、私は危惧しています。
自分の将来がどうなるか心配だと思う人は多いでしょうが、その心配と同様に、この国の未来を、我が事として考えなければなりません。
お国のために何ができるか。
ここ靖國神社は、お国のために尊い命を投げ出した英霊の集う神社ですから、そこで奉納演武をすることで、英霊の息吹を感じながら、我が祖国、日本を真剣に考え、行動する。
日本人の根底には武士道があります。
武士道とは何かについては、いろいろな見方がありますが、しかし、日本刀のない武士道というものはありません。
ですから、日本刀は武士道の象徴そのものなのです。
日本刀を使った武道を奉納することは、日本人の根底である武士道のエネルギーを英霊の皆さんと交歓し、循環することだと思ってます。
本日は誠意を込めて、ここで奉納演武を執り行います。