小学六年生への授業と感想

 In 師範, 講座

今年度も横浜にある私立小学校6年生、約120人へ日本刀についての特別授業を行った。

例年通り、講義と試斬演武、そして生徒に実際に刀を持たせ、日本刀文化を肌で感じてもらうのが要点だ。

生徒たちの感想を読んであらためて思うのは、日本刀のことを知り、演武をみて、刀を手に持つことで、日本の歴史に繋がる感覚を確実に持てるということだ。

そして、こここそがいま最も欠けている部分であり、日本が抱えるさまざまな問題の核心にあたるのだと思う。

歴史を大切にし、先祖を敬い、その教えを受け継いでいくことの大切さを、子供の方が素直に感じ、それを素敵なことだと思っている。

それが救いだし、未来への希望だ。

子供たちに授業するたびに、彼らとのエネルギーの交感をたのしんで、こちらもパワーをもらっている。

こういう機会が全国の学校に広がることを願っています。

以下に生徒たちの感想を抜粋します。

私はまったく居合道や演武の事は知りませんでした。でも、黒澤さんのお話を聞いて、日本の文化である日本刀を次の世代にも繋いでいきたいと思いました。実際に演武をみて、とても迫力があってすごいと思いました。(Iさん)

私は今回の黒澤さんの授業で、演武を間近でみて、その迫力から、刀に対する想いや、刀にこめられている歴史を感じました。また、今日の授業で私は、武道の精神の大切さに心から納得しました。これからも、この経験を大切に生活していきたいです。(0さん)

実際に日本刀をみる機会はなかなかないので、今回、目の前で日本刀の斬れ味、雰囲気を感じることができてよかったです。一番印象に残ったのは、刀を手に持てたことです。やはり、写真でみるのとでは感じるものが違い、良い経験になりました。(Hくん)

普段では絶対に味わうことのない感覚や、武道の考えなどを教えていただいて、本当にありがとうございました。また、今回の授業で、千年の歴史とつながることができました。(Kさん)

演武のおかげで、日本刀の大切さやすごさを学び、これが日本の宝だと知ることができました。僕はそんな日本刀を未来につなげられるようにしたいです。(Mくん)

私は歴史(安土桃山から江戸時代)が好きなので、演武は素晴らしいと思いました。さらに、演武をはじめる前、真言を唱えはじめたあたりから、黒澤さんの雰囲気が静かに凪いでいて、とてもすごいと思いました。(Aさん)

まず、先祖の教えを受け継ぐ、そして自分のものにする、という考え方は、とても素敵だなと思いました。(Fくん)

僕は授業の前日にYouTubeで「K国が日本刀を自国のものだと主張した」という動画を見ました。K国はいろいろな日本の伝統を自国のものだと主張しているそうです。僕は授業をうけ、これを思い出し、日本刀を含めた日本の宝を守らなければならいと感じました(Dくん)

今はすごい人だけど、油断しないでがんばってほしい。(Kくん)

こういうアドバイスまでもらいました。確かにいっとき注目を集めても、油断してダメになる人も多いからね。

ありがとう。

日本武徳院 師範・剣士 黒澤龍雲

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