幼稚園の子供たちに特別授業

 In 師範

横浜の私立幼稚園の園児11名を対象に、特別授業を行った。

これは、幼稚園で自由研究のテーマに「日本刀」を選んだ子供たちに、刀のことを簡単に説明し、実際に刀を手に取って、本物とはなにかを感じてもらう授業であった。

まずは演武の映像を見せ、武道としての刀の使い方を説明した。

その後、演武で使った刀をみせながら、刀の歴史をごく簡単に語った。

そして、刀の見方の作法を教え、作法にのっとって、一人ずつ真剣を手に取って、その息吹を感じてもらった。

今回は体が小さいことも考慮して、脇差を用意した。

なかでも印象に残った子は、園児とは思えぬ真剣な眼差しで刀を見入り、刀に魅了されているのがこちらにも伝わって感心した。

驚いたのは、5歳や6歳の子供たちが、「日本刀は芯鉄と皮鉄でできてる!」などと、こちらの想像以上に勉強していたことだ。

まさか6歳児の口から「芯鉄」「皮鉄」という言葉が出てくるとは思わなかった。

漫画やアニメの影響からか、子供たちは我々の想像以上に、日本刀や日本文化に興味を持っているのだと、あらためて感じた。

その純粋な興味に応えることが、日本刀文化に関わる我々の責務だと考える。

その責務を果たすため、このような活動が広がっていくことを願っています。

日本武徳院 師範 黒澤龍雲

入門・見学案内

学校・教育関係者、各種団体の方々へ