鹿島神宮での奉納演武

 In 奉納演武

今回、鹿島神宮という武道の神様をお祀りする由緒正しい神社の道場で奉納演武をさせていただき、武道を学ぶ者としてとても身が引き締まる思いでした。

奉納演武では、師範の教え通り、発表会ではなく神仏に奉納するという心構えを意識して臨むようにしておりますが、例年は参拝者などの一般の方の視線もあり、それを全く意識しないというのはなかなか難しい事でした。

今回初めて一般の方のいない中での演武となりました。

今までと同じように神仏に奉納する心構えで臨みましたが、今までと違った独特の緊張感と感覚があり、刀を通じて真剣に神仏に対峙するという理想に少し近づけたようにも感じました。

この経験を忘れずに、来年以降の奉納演武はもちろん、普段の稽古やお勤めにも活かしていきたいと思います。

一方で、身内だけの空間ということもあり、全体を通して気が抜けてしまっていた部分もあります。

武道の神を前にして恥ずかしいことであったと思います。

神仏に対して恥ずかしいと感じるという事は、そのまま神仏から教えていただいた自分の欠点であり、今後の課題としていきたいと思います。

鹿島神宮という特別な場所でとても実りのある奉納演武となり、師範ならびに関係者の方々に大変感謝しております。

日本武徳院

練習生 杉本真海