道場設立 25 周年 記念行事「刀鍛冶見学会」に参加して

 In 事務局より, 刀鍛冶見学会

梅林刀剣鍛錬所にて、日本刀を手に取らせていただき、輝きや刃文の美しさに惹かれました。
その後、小澤刀匠のもと、ふいごの操作と玉鋼の鍛錬をさせていただきました。 
 ふいごは、燃え盛る炭の近くで、要と言える温度管理に気を配りながら、時間を費やす作業になるので、かなり心身共にエネルギーを使うなと、短時間の体験ながら感じました。


その後の、玉鋼の鍛錬は、私としてはキーンという心地よい澄んだ音とは裏腹に、打ち込んだ瞬間の感覚が柔らかく感じました。
その感覚が、がむしゃらに叩くのではなく、魂を入れるとか、思いを込めるという感触に近いのではないかと感じました。
 物凄い手間をかけたからと言って、失敗する事が無いわけではありません。
しかし、仮にも全ての工程を科学的に分析して効率良く似たような物ができたとしても、先程述べました、人の心が入る部分が欠けると、本当の日本刀の美しさは決して出せる物ではないのでは無いかと思えた体験でした。

練習生 本木直宏

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