令和四年 靖國神社 奉納演武を終えて 黒澤 亮介
令和4年11月5日に靖國神社にて、奉納演武を行いました。
昨年に引き続き、天気にも恵まれ、これも英霊のお導きであったのではと思います。
今回も、演武の前に昇殿参拝を行いました。
3回目の参拝となりますが、やはり空気が違います。
ピンと整った空気ではありますが、何か温かみもある、そのような空気感を感じます。
演武の前に、英霊へご挨拶を行うことで、きちんとした姿をお見せしなくてはと、
より一層身が引き締まりました。
演武で行った型や試斬についてですが、今回初めて戸山流の型を奉納しました。
型は斬る以上に、刀の動きや体の使い方の細かいところまで突き詰める必要があり、
非常に難しく感じます。ただ、その難しさがあるがために、できることが増えてくると
楽しくもなってきます。今回の演武で、戸山流の型を奉納したことで、型の重要さを再認
識したように思えます。
また、試斬については、長く克服できていない課題が、演武でも出てしまいました。
普段の稽古での、できていない課題への向き合い方が、まだまだ足りないと痛感しました。
いつまでもできない姿を、英霊にお見せすることはできないので、来年の奉納演武では、
課題を克服した姿を英霊にお見せできるよう、日々稽古に励んでいきます。
最後になりますが、今回の演武では、事前に誓願を行いました。
私は、この日本国を守って下さった英霊への感謝と、その英霊に恥じない生き方をしてい
くことを誓い、演武に臨みました。
この誓願は、昨今の世界情勢や国内の言論の中で、何か大切なことを見失っている人が多
いのではないかと感じ、日本をどのような国にしたいのかと問うた時に、感じたことです
。
私自身が直接何かできることは、限りなく少ないとは思いますが、
一人の日本人として、刀を持つ人間として、
この誓願を胸に日々精進していきたいと思います。