小学六年生に特別授業をしました

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横浜にある私立小学校6年生、約120人を対象に、日本刀についての特別授業を行った。

内容は、歴史の中で刀がいかなる役割を果たしてきたかを、武器としての側面と、宝物としての側面の両方を取り上げて説明し、およそ1000年の歴史を持つ日本刀が、我々日本人にとって身近で大切なものであったことを語った。

その後、実際に真剣で斬る試斬演武を披露した。

次に、各クラスの代表者12名に、日本刀の見方と作法を説明し、それにのっとって、演武で使った真剣を手に取り、鑑賞してもらった。

その後は質疑応答で、生徒達からの質問に答えた。

質問は多岐に及び、授業時間内では答えられないほどだった。

漫画やアニメ、ゲームなどの影響で、子供達は日本刀や、その文化に興味津々だ。

しかし、興味はあっても、詳しく聞ける人もおらず、今回は良い機会だったようで、90分の授業の間中、集中が途絶えることがなかった。

真剣を手に取る機会は今後もあまりないので、この気を逃さずと、じっと刀を見入って、何かを感じようとしている様は、こちらにもありありと伝わってきた。

真剣を持たせると危ないのではないかと危惧の声もあるが、子供は素直なので、刀はたんなる武器ではない、武士の魂と言われ、ずっと大切にされてきたものだ、そして見方には作法があり、作法にのっとって敬虔な気持ちで見なければならないと教えると、きちんとそれを承って、その通りにするので心配はない。

まだ先入観による手垢のつかない若いうちに、なるべく本物にふれさせることは教育の重要事項だと思う。

本物の持つ気迫は、必ず子供には伝わって、その気迫に呼応し、敬意を持つので、なるべく多くの子ども達に、このような機会があればと思う。

今回のご縁を賜った学校関係者と生徒の皆さんに感謝します。

このご縁が広がって、日本刀文化が深く理解されることを願います。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

日本武徳院 師範・剣士 黒澤龍雲

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